1983年に交配、「マスカットオブアレキサンドリア×ブラック三尺」の実生から選抜した品種です。
8月下旬から成熟する赤色系の種無し高糖度のマスカットで、早期加温する施設(ハウス)で栽培すると迫力のある大粒になります。(当所実績)
皮のまま食べると、口の中ではじけるような歯ざわりと共に、優しいマスカット香が広がります。種無し処理がややし難い品種であると共に、成熟期の夜温が高いと赤色があまり出ずに黄緑色の美しいマスカットとなります。こうした外見の個体差があるのもこのぶどうの特徴です。登録申請名は「マスカット甘太郎」、花澤ぶどう研究所が誇る秀作品種の一つです。