●暑中お見舞い申し上げます 皆様お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか。また今年も、 ぶどうの稔るシーズンを迎えました。私共も元気です。努力の甲斐 あって、きっと皆様のご期待に添えるぶどうが育てられたと喜んで おります。こうしてご案内させていただけるのも、皆様のご理解と ご支援の賜と心より感謝致しております。 今年もまたご注文いただけますようどうぞよろしくお願い申し上げ ます。 ●生育状況良好! 栽培技術が少しずつ向上し、平年作よりやや良好といったところで しょうか。一年に一回の実りですから、毎年”来年こそは…”と挑 戦が続きます。 そうした中で、二つの品種について「種なし化」に成功しました。 その品種というのは、ハイベリー(黒いマスカット)とマスカット デュークアモーレ(マスカット甘太郎)です。ただ100%種無しに なっているとは言い切れませんし、全員の方々に賞味していただけ るだけの量もありません。 これから出荷できるようになるまでに天候が良ければ本当に美味しい ぶどうをお届け出来るのですが…。 ●最近の海外旅行で世界各地のぶどうを味わう機会が増えています。 雨が少なく日照が多く、しかも昼と夜の温度差の高い国では、外観 はさておいて、食味の素晴らしさに感嘆された方も多いと思います。 これらの品種を日本で作ると、気候の差異で外観は似たものが出来た としても、食味は信じ難いほど劣ります。 そのため、当研究所では、日本の風土に適し、食味も彼の地直産品 よりも美味で、しかも日本人の嗜好に適するようなぶどうを作ろうと 長年品種改良と栽培方法の研究を続けています。今日までに、 @瀬戸ジャイアンツA涼玉Bブラック三尺CハイベリーD備前ゴールド Eマスカットデュ−クアモーレを発表しました。 @の瀬戸ジャイアンツは、岡山では「桃太郎ぶどう」として店頭に 並び始めています。 今年も命名はしていませんが、更に新しい改良種が育っており、楽し んでいただけると期待しております。 ●潅水用の井戸を新しくボーリング ハウスのぶどうの花が咲きかけた頃でした。(5月20日) 潅水用井戸の故障です。砂利が詰まり、水が汲めません。修理不可能 と分かり、新たに容量の大きい井戸にとボーリング。目下は順調です。 しかし、開花期に水が不足したため、結実不良樹が生じ、可哀想な ことをしたと反省しています。 ●ぶどう栽培の体験実習はいかが? ぶどうの好きな方々に、ここまでになるまでにかかる生育や管理の 一端を体験していただいたらどうでしょう。 大地とぶどうへの感謝と感激も一層湧き、もっと深くぶどうを愛して 下さるようになることでしょう。 そんな消費者との交流は、きっとぶどう作りにかけた私達の人生を 更に豊かに充実したものに育ててくれるのではないだろうかと話して います。いかがでしょうか。 ご希望があれば、計画を立ててみます。遠方の方々は無理ですが・・・。 次号(弟9号)に詳細を載せます。お楽しみに! ●ハウスの雨よけフィルムを張り替えました 一番大きなハウスの雨よけフィルムを張りかえました。新しいフィルム はさすがに日光をよく透すようで、ぶどうが生き生きしているようです。 ”大気汚染”という言葉は知っていましたが、はずしたフィルムの汚れ は想像をはるかに越えていました。 十数名の方々が、力を貸して下さいました。好天でも風の出ない間にと、 大変です。ありがたいことでした。 我が国では、雨量が多く、フィルムをかけないとぶどうに病気が出ます。 それに害虫もかなり発生するので、農薬の量を減らすためにもフィルム は必要なのです。 ●わが家は果物天国です 果物の大好きな主人。しかも色々と品種を集めて楽しんでいます。 6月…びわ2品種、梅2品種 6〜8月…すもも5品種 7〜9月…桃3品種 8〜11月…梨5品種 9〜12月…りんご3品種 10〜11月…柿5品種 11〜3月…みかん3品種、等です。 それに、11月になって収穫できるぶどう「秋峰」(仮称)もあります。 ”果樹栽培を楽しむ会”の皆さんのお力添えで何とか管理出来ております。 梨「清麻呂」は主人の自信作で10月中旬が食べ頃です。 ●瀬戸ジャイアンツ(山陽新聞記事) 過日、山陽新聞にのせていただいたものです。20年前には見向きも されなかったぶどうですが、時代が変わりました。 続き(第8号)を読む 前(第6号)へ戻る 第7号PDF形式