3月初旬の研究所だより
はじめに
3月に入りました。あの厳しい 冬将軍も、最近は南風に完敗のご様子です! 気がかりだったメジロ軍団は、例年より3日遅れで満開になった梅の花に群がっていました。もう30年も前から続い ている我が家の庭のイベントです。 琵琶⇒梅⇒李⇒桃と開花期間中は、毎日定刻(7時頃)から約30分ばかり枝から枝を忙しく飛び回って、いつの間に か居なくなっています。この頃から、ぶどうも春を迎える管理が始まります。
作業内容
@各ハ ウスの見回り
今年は 冬が厳しかったため、ぶどうの休眠は十分出来たらしく、剪定した枝の切り口から、樹液が浸出し水滴となって滴下します。 これを溢水現象といいます。2月18日頃から確認出来ました。数日間続いたら止まります。根が春を感じて吸水活動を始 めた証拠です。こうなると、うっかり枝は切れないのですが、無駄な枝が残っていないかと、剪定の見直しをしながら各ハ ウスを見回ります。
A木の粗皮剥ぎ取り
目下は、木の粗皮剥ぎ取りの 最中です。スタッフの皆さんがメモ帳を作り、カイガラムシが潜んでいた場所を図示して、マーカーで印をつけてあ ります。そのノートをみて防除の時に参考にします。
B研修会参加
2月22日(月)スタッフ全員で『奇跡のリンゴ』の著者、木村秋則氏の講演を聞きに行きました。無農薬栽培の 実際と安全・安心な食品の供給の大切さを学びました。病害虫の事に本当に詳しい方です。 木村氏の人生哲学には、驚嘆・共鳴いたしました。身が引き締まる思いで拝聴。ただの話で終わらせないよう、今年 も一歩前進しなくては! それにしても、「もう10年若かったなら・・・。」と思わず主人がこぼした一言です。 会場の入り口まで出たら、木村氏(後列右から3人目)が喫煙中。みんなで記念写真を撮らせていただきましたが、農産物の無農薬を勧めら れているのに「これだけは止められなくて・・・。」と煙草を加えて笑って話される姿は、神様ではないんだとホッと する一幕でした。
C「千客万来」第29号発送準備
主人の原稿の下書きが出来上がるまでに期間の長短がありますが、それを打ち込むのに、私の気分が問題です。今回は 14日〜17日の間に、2人ともハプニング。(嘔吐下痢症で)寝た事のない主人が、点滴を打ってもらたり薬を飲 んだり・・・。 結局、編集を「ノアコンサルティング」の横山さんに依頼。おかげで立派な紙面が完成。無事3月1日発送しました。
その他
忙中有閑―休養と休息・ちょっぴり教養を!
@兄妹会(和気鵜飼谷温泉一泊)
主人は4人兄弟。兄は来年米寿、妹はもうすぐ喜寿、茂は来年卒寿。きっと長寿の家系なのでしょうね。(姉が健康なら万々歳ですが入院中で残念です!)長甥が作ってくれた「祝・花澤睦子喜寿」の紙を記念に写真撮影。温泉に浸かって疲れを癒しました。両親の命日の墓参もして帰宅。
A同級生ご夫妻と(浮田温泉民宿「小川」一泊)
先にご自宅にお邪魔し「瀬戸ジャイアンツ」2本を拝見。剪定の見直しを少し手伝ってから近くの浮田温泉へ。新しい館、良質なお湯、アットホームな対応、地産地消の食材での美味なご馳走に満足しながら、学生時代の恩師や友人の消息に加えて最近は、薬の話・医者の話・忘れ物や探し物の増えた話等々が大半を占めてるようになりました。 日野原重明先生の著書『「長生き人生」の優先順位』という50の健康法が書かれた本をお土産に頂き、早速活用させて頂いています。  
B第20期岡山市民大学講座開講式 に出席
講師は、ジャーナリスト櫻井よしこ氏。係りの方の話では、5年間、来岡のラブコールをしてやっと実現したとか。 高い次元での論点を、私達にも分かりやすく整然と語られ、時の経つのを忘れるほど感銘を受けました。
C農業共済新聞(全国版)掲載
1面・8面に、私達研究所の育種活動と育成7品種が大きく紹介されました。掲載された当日、茨城県の果樹研究所の 先生から、第1号のお祝いメッセージが入り、主人は本当に嬉しそうでした。
D江尻農場入口付近の舗装
3月5日、江尻農場に通じる江尻地区の道路舗装工事が施工されました。急遽その道に接続する農場入口付近の整備を地区の 方と施工業者に相談しましたところ、「個人負担ならどうぞ」と快諾していただきました。これで雨水による土砂流出が防げ、外観も良くなりました。嬉しい限りです。