研究所9〜10月の話題
1.生育と管理
 7〜8月は悪天候に悩まされましたが、9〜10月は好天に恵まれ、台風もそれてく、その上熱帯夜にもさほど悩まされず、美味なぶどうの収穫期を迎えました。しかし細かく見れば悪天候の影響で、品種によっては収穫不能のぶどうも出来て、ご注文の品番により番狂わせが生じるなど、大変困りました。。 成熟は昨年より数日早まり、発送開始が8月中旬。最盛期は8月下旬から9月中旬まででした。10月13日〜25日までは、恒例の「感謝デー」に替えて、予約ご来園者に、ブドウの試食・摘み取り販売を楽しんでいただきました。晩生種「秋峰」「リビエラ」を少し残してぶどう狩りは終了いたしました。 早速お礼肥として堆肥を入れ、今はハウスを全開し潅水を定期的にして自然休眠を促し落葉を待っています。
2.主な作業
・収穫前の糖度調査、選果と箱詰め


収穫時期を決めるため8月10日より、各ハウスの全品種全株ごとの糖度を測定し、試食・記録を、しいつからどの品種から収穫するかの出荷計画を立てました。

毎朝発送予定表に基づき、当日の作業内容・分担・注意事項などの連絡確認をしてから作業を開始します。 @ 発送予定注文書の確認
(期日指定の有無・多量注文者有無)
A 発送予定表作成
(行事予定やスタッフ数により増減)
B 収穫する品種と数量決定し箱の準備
C 品種別に収穫し選果する
D 三角袋へ入れ箱詰めする
E 箱の重さとぶどうの重さを確認

(上:箱詰めに入れる商品説明書などの準備)

(下:選果と箱詰め作業)
収穫した各品種は果袋から出して選果され、選果台上に並べられて箱詰めされます。
・荷造り



@ 指示書と照合
(全体包装・簡易包装・のし有・無・箱数)
A チラシ(品種説明書・ごあいさつ文など)を入れる
B 小箱や遠方へ送る場合などは、二重に梱包
C ふたをして結束し送り状を貼る

(上:荷作り作業)
お客様情報はデータベースで管理され、プリントアウトされた出荷票を用いて確実に処理されます。

(下:宅配便の荷受作業)
バーコードリーダーを用いての荷受されます。これら一連の作業で、出荷、配達状況を確認することができます。

3.見学研修
9月の一般見学は遠慮してもらいますが、 意欲的なぶどう農家の団体のみ受け入れました。若い人が少ないのが残念です。異色では、商工会を通じて、建設土木組合から農業参 入を目指して研修に見えられました。

10月からは、予めご予約いただき、ぶどう作りにご興味をお持ちの団体の訪問を受け入れました。
4.育種・交配果実の収穫
瀬戸南校園芸科2年生26名が、今夏に交配した実を収穫しました。来春に種子を採り出して播き、実生苗を育てます。数年で結実し始めます。どんな実がなるのか、夢一杯です。OniTVの福島ディレクターが2年目の挑戦で沢山種子のある実が採れました。大成功です。
5.感謝祭に替え、ぶどう狩り実施
ご家族のお客様にスタッフの案内で摘み取る房が決まりました。完熟した瀬戸ジャイアンツです。
その他
最晩生の秋峰とリビエラ色づく:
日本で栽培される最晩生コールマンの改良種です。種アリですが、コールマンより甘く独特の肉質と香りがあります。霜が降りると採って貯蔵します。

9月1日 江西幼稚園児訪問:
新学期早々の恒例行事です。タネナシ皮ごと食べるぶどうもよいが、口の中でタネを分け出し、皮もよくかんだあと出す食べ方が健康で賢い子ども、勉強の良くできる子どもになることを学び、いろいろなぶどうをたくさん食べました。